労働組合とストライキ

appleさんのエントリーにコメントしようと思いましたが、長くなりそうなのでTBにします。
ストライキって、年間何件くらいあるのかな?」と調べてみたら、厚生労働省の統計で平成15年は147件(execl生データ)でした。イマドキ、「ストライキでガンバロー!」という骨のある(というか、過激な)労働組合は絶滅寸前のようです*1
昨年の今ごろのプロ野球ストライキを見ればわかるように、ストをすれば、関係者*2に多大な迷惑がかかります。それでも、ストを行うというのは、経営者か労働組合のどちらか(もしくは両方)が、よっぽどおバカなんでしょう。
ただし、ストライキ権は労働組合の権利として保障されるべきですし、本当にどうにもならないときのストライキは、利害関係者にも支持されるはずです*3
私が、労組の委員長だった時*4は、損益計算書とにらめっこをして、「どうすれば赤字がなくなるか?」「どうすれば自分たちの賃金が上がるか?」を経営者側と一緒に考えるのが、毎年の団体交渉でした。その経験が、今の財務会計に生かされています(笑)。
今は、契約社員ですが、契約社員が個人で加入できる労働組合があってもいいと思うんですが・・・。いろいろな会社からの派遣社員だけで構成されている職場なので、職場で何か問題があったときは、誰にも相談できず、たとえ相談したとしても「個人の問題」として処理されて、結局「辞める」という選択肢しかないような状況です。そのせいで、何人の優秀な人材が辞めていったことか・・・
労働組合が、本来の「労働者の立場に立った活動」をしていれば、職場環境も改善され、企業の実績も上がる、というWin-Winの関係になるはずです。私は、派遣労働者も同じだと思っているのですが、どうやら企業側にも、当の派遣社員側にも「派遣なんだから、嫌なら辞めればいい」という考えが主流で、その結果、両者の逆Win-Winが成立しているようです。でも、それではいつまで経っても、職場環境は改善されず、作業能率も悪いままです。
それから、TB先のエントリーにコメントされているパヤシさん、相変わらず組合の選挙活動に悩まされているようで、お気の毒です。
「選挙活動」は個人の自由意志で行うもので、誰かに強制されるものではありません。って、なんで、こんな当たり前なことを言わなければならないんだ(苦笑)?
そんな、人権侵害をしている団体に「労働者の権利」云々をいう資格はないですね。でも、こういう労働組合も、まだ多いんだろうな。それが「労組離れ」につながっている、っていう認識はないのか・・・

*1:私の統計の見方が間違ってたら、すみません

*2:店舗や輸送機関であればお客様、工場であれば納品先など

*3:ちゃんと説明責任を果たせば

*4:と言っても、労組員は2名でしたが・・・